雑記

2020.10.15

■書籍化の話

インデザでぼちぼちテンプレを作っています。
基本的にすべてインターネット上で公開する予定なので、わざわざ購入する必要性は然程ないと思います。挿絵をもしかしたら入れるかもしれないので、それくらいでしょうか。
以下現時点でのお品書きと収録作品です。
 

夏衣

第六猟兵で公開中のリプレイ集。
「天秤は平等を嗤う」
 →願いの話。
「白に月光、神よ祈りを」
 →救いの話。
「枯れ山梔子に雪は舞う」
 →祈りの話。
「踊るフィロソフィカル・ブルー」
 →恋の話。
いけそうならもう一本旅団シナを入れたいですが無理な気しかしない。
 

死には遠い命を抱いて

葛籠雄九雀とUDC職員のあれやこれやの短編集。
「我らに祈りは届かない」
 →八月。怒りの話。
「時差数時間の日曜日」
 →八月。形のないものの話。
「エイミー・ギーズは葛籠雄九雀が嫌いである」
 →九月。世界を愛している話。
「バレンタイン・デーという日における手作りのチョコレートと一仮面の考察について(仮)」
 →二月。贈り物の話。
「死には遠い命を抱いて」
 →三月。命の話。
「アンチ・アンチ・ヒーロー(ノット・ヒーロー)」
 →欠落したいつか。お前の、あるいはお前らの味方でいたかった話。
これもいけそうなら一本職員のみの短編を入れたいですが無理な予感がします。
というか過去話は普通に原稿が出来上がっていないのできつい予感がする。
まあこっちはゆっくり発行します。自己満足本ですしね……。
 
内容はそんな感じです。テンプレは出来上がったら無料頒布するかもしれません。インデザCC使える人がどれくらいいるんだろうと言う話ですが、まあ……。
私は他の方が執筆された自キャラ過去SSが滅茶苦茶読みたいので、テンプレを使って皆さんが本を発行してくれたらね……私は嬉しいんでね……(物語ジャンキー末期の発想)。
時系列間違えていたのでしれっと直しましたすみません。天秤時点で六月だし月光七月上旬で青薔薇八月半ばなんで六月なわけがないのであった。
 
 

■新キャラ作ってしまった話

クロムキャバリアの発表を見た時から「人生にくたびれ果てて『はよ死なせてくれ』と思っているオッサンを作りたい」と思い続けて気が付いたらキャラクター作成画面でステータスを入力し終わっていた。仕事の隙間でいつの間にか出来上がっていたイェフ・デルクス42歳アンサーヒューマン、よろしくお願いします。

九雀は楽しむことはわからないが楽しいことはわかるので、楽しいことさえ未だ見つけられていないイェフよりは幾らかマシ。まあユーディも含めて全員地獄は地獄ですけども。ユーディはあれだけ依存しているエウティミオが、自分のことを綺麗さっぱり忘れているという現実と直面して更に彼女自身の手でエウティミオを完全に殺さなければいけないことが確定しているので(エウティミオは自分が死ぬとしてもユーディへの嫌がらせになるとわかった瞬間自分を彼女の手あるいは目の前で殺させることくらいはやるので。他人の希望が自分なら迷いなく自分を犠牲にする、そんな、他人の希望を踏み躙る瞬間が自分の命より大好きな吸血鬼です)、ユーディはここからが地獄です。イェフと九雀は既に地獄です。まあ九雀は色々吹っ切れている(忘れている)ので割と幸せ、しあわ、幸せ……? そう……? 幸せなんですかね、彼? 彼の幸福って何なんですかね。もう彼が真実欲しかった幸福なるものは一切失われて久しいんですが。まあだからあいつは虚無なんですよね。空っぽの箱を、ただ毎日眺めているだけの仮面。そこにあったものの確かさだけで生きている仮面。狂っているのか? ああ、すまない、そうなんだ。あの仮面はとっくの昔に狂っているんだ。多分、生まれて初めてできた親友二人を、自分の手で殺してしまった時から。殺してしまった子供の人生の続きを、自分が『演じ続ける』と決めた時から。殺してしまった親友の子供を、自分が『守り続ける』と決めた時から。愛した二人を殺した自分を、『殺し続ける』と決めた時から。正気でそんなことが出来るわけがないという話。

淡々と、幸福でも不幸でもない、天上どころか地獄でさえも遥か遠くに消え去った、白昼の砂丘を独り歩き続けているような仮面です。そこを考えるとまだ多少は取り返しのつくイェフの方がマシか……(どんぐりの背比べ)。イェフはまだ自分の境遇を拒絶する余地があるけれど、九雀はもう、『それ』を拒絶したら、九雀を九雀たらしめるものさえなくなってしまうので。まあでも歩き続けたらもしかすると海とかに出るかもしれませんからね。辿り着いた場所で膝をつく日もあるのかもしれません。今のとこ見渡す限り砂ですが。
どうでもいいんですが、九雀は結構真面目に、肉体が死んだら自分も死ぬと心に決めているので、普通のテンションで「肉体が死んだら自分も死ぬなあ」って返事をする時があります。彼の場合、肉体が死ぬと、それ以上生き続ける意味がないのでね。彼にとってそれは絶対の法則であって違えることのない約束なので。明日の天気の話をするような気持ちでそんなことを言う。正直肉体は別にそこまで望んでないというか普通に仮面には生きてて欲しいので、肉体的には「なんで?」って気持ちだと思いますが仮面が死ぬ時は肉体も死んでるので伝えようがないですし、そもそも肉体は今そんな難しいこと考えられない(物理的に)ので仮面は今のところ、肉体が死んだらその時点で自分も死ぬ予定です。

そう言えば、自分のSSの中で成長させるとかがめちゃくちゃ嫌だったので(それをやるならPBWで遊ぶ意味がないと思っていたので)九雀にはSSの中であまり精神的動揺を与えないようにしていたのですが、もうコロナの関係でシナリオに全然入れない上にまずそもそも九雀の興味を引く内容でさらにあいつが精神的動揺を感じて成長する状況というのがあまりに限られ過ぎていて、何もかもアレがアレしていたので、すべてを諦めて多少精神的動揺を与えることにしました。「死には遠い命を抱いて」です。九雀が『覚えていない誰か』を想起させる女職員のせいで最初から最後まで色々な意味で大変な目に遭う話。

ところで私は大体デカい感情を「愛です」と一括りに説明する癖があるので、九雀から親友二人への感情を「愛です」と説明しますが、別に恋愛感情のつもりで説明しているわけではないというか、そもそもあの仮面、恋愛感情あるんですか? 私には、あいつが恋愛をしているところが想像できない。ただ、愛は愛なのです。恋愛の時はストレートに「恋です」って言うことが多いです。ユーディからエウティミオへの感情は普通に恋です。憧れと依存のミックスアイスに思春期の不安定さと刷り込みによる思慕を乗せてグラスの底に彼女の性根の『悪』を敷き詰めた激重パフェ、それが彼女の感情で、恋です。
恋愛感情でない意味であれば、九雀の場合、「顔見知り」以上の感情つけてる人には割とちゃんと好感情を向けていると思います。困っていたらまあそれなりに頑張って助けに行くくらいには、多分。
ただ『友達』は……仮面はそのワードに対するトラウマが凄いので……基本的に九雀はどれだけ仲良くなっても『友達』とは認識しないと思います。「かなり仲のいい知人」という認識と紹介になります。

因みに、九雀もユーディも、宿敵が綺麗さっぱり(九雀の場合は本人も九割九分)彼らを忘れているので、基本的にどう扱ってくださっても構いません。